着うたフルのために携帯電話会社に払っている通信費が、なくなってしまったとしたら、携帯電話会社にとっては大問題でしょう。ですから携帯電話会社は、パソコンとの接続をやりにくいようにしています。パソコンからデータを送ることを、難しいようにし、さらに携帯電話により、パソコンにWifi通信させることも、携帯電話会社は積極的ではありません。その理由は、あくまで自分の権益を守りたいがためだといえるでしょう。

しかしコンピュータの発達の歴史を見れば、そのような障壁は、いずれ崩されてしまうことは明らかです。着うたフルにより携帯電話そのものが、音楽プレーヤとの障壁をなくすことにより、音楽プレーヤが持っていた市場を、すべて奪ってしまったのでした。そうであったとしたら、今度は権益を守る側に立っている携帯電話会社の立場が、危ういものとなってしまうのは必然といえるのではないでしょうか。

携帯データ通信端末ひとつで、他の機器とはWifi通信することにより、インターネット接続が可能となる。そういう世界は、すぐそこまでやってきているように思えます。携帯端末も、パソコンも、そのデータ通信機器で接続する。それを可能とすれば、通信費が大幅に削減できることになるからです。
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着うたフルのために、パソコンと携帯電話の両方で、インターネットの接続費を二重に支払っている。これが現在、多くの人が抱えている、大問題となっているといえるでしょう。本来ならば、レンタルCDをダビングし、パソコンに取り込んだ楽曲を、簡単に携帯電話に送れるようになれば、携帯でパケット定額制を使用する必然性は、あまりなくなってしまいます。しかし携帯電話会社は、それを簡単にやらせるようにはしていません。パソコンから携帯電話にデータを送ることは、多少なりともパソコンに詳しい人でないと、実際問題としてなかなかできないことになっているからです。

二重に支払っているインターネットの接続費用を、ひとつにまとめようということは、今や誰にとっても、大きな問題であるはずです。それを解決する一番の策は、データ通信専用の端末を購入し、携帯電話によるデータ通信は、Wifiで行うことです。データ通信端末を、常に自分のそばにおいておけば、自分の前にあるものが、携帯端末であろうが、パソコンであろうが、関係ありません。今後、それを大々的に拡大していく業者が、次なる天下をとることになるといえるのではないでしょうか。しかし携帯電話会社は、それには消極的です。

着うたフルを利用することになると、それまでにかかっていたお金より、さらにかなり大きな金額のお金が、新たにかかってくることになります。まず着うたフルのダウンロード費用。パケット定額制に登録しなければならないことになりますから、それまで多少のメールを使っていただけのところから比べるとすると、4千円から5千円程度は、余分にかかっていることになるでしょう。

次に着うたフルの購入費用。これもかなりの高額となります。曲によって値段はちがいますが、おおむね1曲300円~500円というところではないでしょうか。そうすると、月にアルバム1枚、10曲をダウンロードすることになると、やはり5千円程度がかかってくることになってしまいます。そうなると、それまでより、月に1万円程度の、余分な出費が必要となってしまうわけです。

ほとんどの人は今、この新たな、月1万円の出費を、仕方のないことだと思って払っていることでしょう。しかしいつまでも、誰でもがそうしてお金を払い続けるほど、世の中は甘くはないのではないでしょうか。問題は、携帯電話とパソコンとで、通信費を二重に払っていることです。どちらかが削れることになれば、通信費は大幅に下がることになります。

着うたフルが登場してから、携帯電話にものすごくお金がかかるようになったのは、事実としていえることでしょう。電話とメールのほかに、パケット定額制に登録しなければならない。多くの人にとって、パケット定額制で実際にパケットを使う機会は、音楽をダウンロードすることだけでしょう。

もちろんパソコンをもっておらず、携帯電話ですべてやりとりしている人にとっては、純粋に便利になったといえるかもしれません。さまざまなホームページも、携帯電話から見ることができます。しかしPCと携帯電話とを両方もち、PCをインターネットにつなげている人にとっては、携帯電話のインターネット通信費用と、パソコンの通信費用とが、ダブルでかかってくることとなってしまいます。

パソコンでインターネットに接続しているのだから、それで十分だということには、今やならないことになっています。携帯電話に、着うたフルをダウンロードしなければならないからです。もちろんパソコンから携帯電話に、音楽データを送ることも不可能ではありませんが、実際のところそれは、非常に難しくなっています。それは、携帯電話業界が、通信費が少なくなることを恐れ、わざと難しくしているとしか考えられません。

着うたフルが登場したことにより、携帯電話業界は、大きな収入源を得ることとなりました。それまでは携帯電話業者は、まず携帯電話の端末を販売することで儲け、次に通信費で儲けることになっていました。しかしさらに、着うたフルが導入されることにより、着うたフルのダウンロード費用、さらには着うたフルを販売する料金でも、儲けられるようになったのです。

実際のところ、現在パケット定額制を導入している人は、相当多数に上るでしょう。着うたフルをダウンロードしようとすれば、猛烈なパケットを消費することとなります。ですからパケット定額制を使わなければ、携帯電話の費用がパンクしてしまうことになります。

しかしパケット定額制は、考えてみれば、音楽プレーヤを使っているときには、まったく必要のないお金でした。電話して、メールして、それで済んでいれば、パケット定額制は必要ありません。あとは音楽プレーヤのためのCD代にお金がかかっていたわけですが、これはほとんどの人は、レンタルCDで済ませていたでしょう。レンタルCDならば、1曲あたり10円にもならないようなお金で、好きな楽曲を聞くことができました。音楽プレーヤを買ったとしても、そう大したお金ではありません。